まちのき組のみんなで「日野まちのき」の活動を作る、第一回「まちのき作戦会議」が7月14日(日)材木店マルセにて開催されました。今後「まちのき工房」として開かれる予定の、マルセの作業場の一画で行われたこの作戦会議。広々した空間のもとみなさんの声が行き交い、今後の具体的な活動が少しずつ見えてきました。その様子をレポートします!
この日は第一部を「まちのき山見学」、第二部を「まちのき作戦会議」と予定していましたが、あいにくの雨で第一部は本部メンバーのみが山の調査に行き、第二部から皆さんにお集まりいただくこととなりました。
作戦会議のレジュメはこちら。
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1. これまでの活動報告
• まちのき開き
• 木曜まちのきバー(※8月から月一回開催!)
• 日野市「居場所をつくるプロジェクト」
2. 今後の活動
まちのき山
まちのき工房
つなかぐ
まちのき市
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まず、これまでの活動報告として、4月の「まちのき開き」から6月の「木曜まちのきバー」、その間に本部メンバーで参加していた「居場所プロジェクト」(市内の地区センターを活用するための日野市主催の活動)の様子をシェア。
そして、今後のまちのきの4つの活動について、これまで本部メンバー4人で話し合ってきた内容をそれぞれシェアし、この日集まってくださったまちのき組メンバーと意見交換をしていきました。
1. 「まちのき山」何から手を付ける?
マルセの所有している日野市内の山を「まちのき山」として活用しようという計画について。本部メンバーのみで下見に行ったところ、なかなか人が入れるようになるまでには時間がかかりそうだと分かりました。木の管理に携わった経験のあるまちのき組メンバーからの意見を伺い、以下のような進め方を検討することとなりました。
・まずは林業系のメンバーと一緒に現場を見に行き、活用の道筋を立てる。
・人が入れる入り口、道を作り、軽トラが入れるまで整えれば作業が格段に捗る。
・下草狩りを時期をみて行う(秋冬がベスト)。
まちのき山に関しては、長期的な目で計画を立てること、活用のイメージをより具体化していくことが重要になりそうです。
2. 「まちのき工房」どんな使い方をしよう?
次に、まさに作戦会議を行っているその場に作られる「まちのき工房」について。国立市にあるシェア工房「クミタテ」の事例を伺いながら、まちのきらしい工房とはどんなものかを想像していきました。その中で、以下のような意見が出てきました。
・作れるけど教え方がわからないセミプロの人と、大沼さんのワークショップづくりのノウハウを掛け合わせる!教える人を育てる工房。プログラムを一緒に作る。
・プロが使える場所、一般の人が使える場所、どちらにもなりたい。
・解放された工房。みんなでワイワイできる場。
・まちのきブランドの製品作りも行える工房。
・運営をどう仕組み化するかをよく考える(道具のシェア、会費、場所の管理etc…)
まずはこの場所を工房として機能させるために、必要ならばプロの手を借りて床や壁を整える。そして、まちのき組の手で少しづつ工房を使いやすい形に仕上げていき、ワークショップや木工教室、オリジナル製品づくりを行える場を目指します。
3. 「つなかぐ」ってなんだ??
まちのきのコンセプト『木とつどう』を実践できるオリジナルの製品を開発しようということで、人と人がつながる家具=「つなかぐ」を作る計画について話し合いました。どんなものがまちのきブランドの製品として面白いか、次のような意見が出てきました。
・完成品ではなく、キットとして販売。作る工程自体も人をつなぐという考え方。
・ただモノを作るのではなく、どんなプロセスを経て、どんなコミュニケーションを生めるかが重要。コミュニケーションを活性化する家具。
・例)地区センター×本棚(小さい図書館の運営マニュアルも一緒に作る)、いろんな年代の人が囲めるテーブルなど。
まちのきらしくコミュニティを軸にしたコンセプトを練り、オリジナリティある形に落とし込んだ製品作りを目指したいですね。
4. 「まちのき市(仮)」で何しよう?
今年の11月に開催予定の「まちのき市(仮)」について、これまで本部メンバーでイメージしてきた以下の内容を踏まえて、まちのき組メンバーとどんなイベントが良いかを話し合いました。
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【テーマ】未完成のプロダクト(素材)市場
【コンセプト】素材(木材)を扱う材木店マルセ。購入者は、作りたいものを考え、工夫して、素材を求め、やってくる。「まちのき市」はそんなマルセのように、購入者が手を加えることで完成する木のプロダクトを展示・販売します。
【出展者候補(未定)】素材系(マルセ)、半製品プロダクト系(杉でつくる家具、天使のコシカケ )、場やコミュニティ系(ポイトラ、組み立て屋台)、WSや体験系(果樹スプーン、コドモノコト 、ライトモビリティ)など
【課題】地域のことをどう考えるか。
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・来場300人を目指したい!
・材木店マルセで行う面白さを伝えたい。木材の相談ができる、作る場もある、良い材がたくさんあるというメリットを広めたい。
・まちのきのコンセプトに沿ったイベントとして、年1or2回開催を目指したい。
・見る人が見ると宝の材料が眠っている。しかしそれが見える化されていないのがもったいない。見る人が見れるような展示をするのはどうか。
・マルセの木材を持って帰る→イメージを膨らませる→自分で作る→持ってきて展示。
・倉庫に眠る材料のそれぞれのストーリーを引き継ぐことも勝ちにつながるのではないか。
単に人が集まるだけではなく、まちのきのコンセプトに沿う木と人がつながる&出会うことを促すようなイベントにしていきたいと感じました。
第一回にして、なかなかの密度の話し合いとなったまちのき作戦会議。今後は長期的な予定表を作り共有しつつ、各プロジェクトに参加したいまちのき組メンバーを集って、具体的に動いていくことになります。また追ってまちのき組メンバーにお知らせをしますので、何かピンときたことがあれば、それぞれアンテナを張ってお待ちくださいね!
次回のまちのき作戦会議は、以下の日時で開催します。第1回目の内容を元に、さらに具体的に動き出すための作戦会議となります。ぜひ、お時間のある方は一緒にワクワクしながら話し合いましょう!
<第2回まちのき作戦会議>
日時:2019年8月11日(日)13:00〜15:00
場所:株式会社マルセ(日野市日野本町2-15-16)
まちのき本部 佐藤菜々子
2019 07.19 UPDATE