キミのつくえプロジェクト その1

キミのつくえプロジェクト その1

3月2日、30日、31日の3日間、株式会社ToIRo(トイロ)さん主催の企画「キミのつくえ」に共催させていただきました。
https://kiminotukue.toironomori.jp

広島県府中市にあるトイロさんは、家具、日用雑貨の販売と、オリジナル家具、日用雑貨の企画をされています。
https://www.toiro.co.jp

そんなトイロさんが、東京でも「キミのつくえ」を開催したいという思いがあり、今回、《日野まちのき》は共催という形で協力させていただきました。
私たちにとっても日野の木のことを知る、知ってもらうとても素敵な機会になりました。
そんなプロジェクトの様子を2回に分けて報告したいと思います。

3月2日は、森林と製材所の見学へ。
日野市にある地蔵山野営場の森と、あきる野市にある沖倉製材所を見学させていただきました。

まずは地蔵山野営場を見学。
森の中を散歩しながら、こちらの管理者である鈴木さんから、木のこと、この野営場のことを解説していただきました。




ヒノキの林に入って、間伐体験もしました。
参加者の皆さんは、少しドキドキとした表情を浮かべていました。
チェーンソーが唸り、木がメキメキと音を立てながら目の前で木が倒ていくのはとても迫力がありました。





倒した木の一部は、次回ワークショップのための材料として持ち帰りました。
何になるかはおたのしみ。


暖かい日差しの中、みんなでお弁当を食べながら
森の話に花が咲きます。

さて、続いて沖倉製材所の見学です。


あきる野市にある沖倉製材所では、とてもおもしろい資料を見せていただきました。



これらは、年輪と木の太さの関係、節が板目にどうやって見えてくるのかを示すための資料です。
紹介してくださった木の輪切りは、太くなるほど年数が経っているものではなく、逆に年数が少ないものでした。

あれ?年を重ねたほうが太くなるんじゃないの?

そう思った方も多いと思います。
実は、成長段階で丁寧に枝打ちをされた木は、成長が遅くなり密で丈夫になり、節も少なくまっすぐな木になります。

また、節がない木が好まれることが多いのですが、節のない板を作るのはとても難しく、写真を見ていただくとわかるように、節は木の芯からすでにあるため、製材したほとんどの板には節が入ってしまいます。

節をできるだけ目立たないように考えながら製材するという、職人さんたちの工夫が感じられました。
同時に、無節だけではなく、それらを木の特徴として受け入れて、使う場所をしっかりと考えることも大事だなと感じました。





洗濯をするように木を転がして樹皮を剥き、大きな帯鋸を動かして、木を台車に固定して走らせて割いていきます。
一つ一つがダイナミックで、ワクワクとドキドキの連続でした。

製材されたばかりの木肌はしっとりと濡れていて、さっきまで地面から伸びていた、生き生きとした感じが伝わってきます。

2日の見学ツアーはここまでです。
身の回りに生えている木が切り倒されて、製材所に運ばれて材料になるまでの加工工程を見ることができて、参加者の皆さんにも楽しんでもらえたのではないでしょうか。

さて、次回はいよいよワークショップ本番です。
次の報告をお楽しみに!